外見からはわかりにくい困り感~『感覚』

2020年07月03日

◎ 聴覚、皮膚感覚、味やにおい、温度などに、感覚的な過敏さをもっている子供がいます。そのことで、生活面で様々な不都合があるだけではなく、「怠けている」「わがまま」と誤解されてしまうことがあるのです。

◎ 声や音に過敏さがあるケース                            

人の声がいろいろ聞こえ過ぎてうるさい。集団の中に入りたくない。

楽器の音やみんなの歌声が頭の中で響いている。だから音楽の授業に参加しない。

→「ちゃんとみんなといっしょにやりなさい」「真面目に授業に参加しなさい」

◎ 皮膚感覚に過敏さがあるケース

他の人と触れてしまうことを恐れる。友だちと協力して活動できない。集団参加を嫌がる。

自分に触れようとする人を攻撃してしまう。

季節や気温に関係なく長袖だけ(半袖だけ)を着ることに固執する。

→「みんなと仲良くしなさい」「みんなと真面目にやりなさい」

◎ 感じ方の過敏さや本人の苦痛は、外見からはなかなかわかりにくいものです。なので、矢印(→)のように注意されたり叱られたりしやすくなります。また、過敏さをわかってもらえても、「そのうちに慣れるから」 「そのくらい我慢しなさい」と叱咤激励されてしまうこともあります。すると子供は、「自分のことをわかってくれない」「叱られた」となり、気持ちが不安定になったり、意欲をなくしてしまったりすることがあります。

◎ それでは、どのように対応や支援をしたらよいでしょうか。「音や声に過敏」であることを例にすると

☆ 苦痛に十分共感してあげる

☆ どのように対応したらよいかを本人といっしょに考える

例)「小型の耳栓をする」「手で耳を押さえる」「 一時的にその場から避難する」 など

☆ 叱咤激励をしたり"根性論"を持ち出したりしすぎない

◎ ☆印のような対応をしていると、子供は安心感をもち、次第に自分でうまく対応できるようになっていくものです。逆に、叱られ経験や無理強いが多くなってしまうと、むしろ感覚の過敏なところを気にしすぎたりこだわったりして、問題が大きくなってしまいます。

「なぜ、このようなことをやったのだろう」 「どんなことで困っているのだろう」 と子供の気持ちを考えながら、安心感をもたせてあげましょう。